有松人形工房 dolls maker studio ARIMATSU

雛の蔵 雛の蔵

雛の蔵について

長い間、木目込み人形を作ってきた有松家。毎年のひな人形を中心に、さまざまな節句人形、創作人形の他に、戌ばこ、貝合わせなどの小物類も制作してきました。

古民具の家具でしつらえた蔵には、こうした多種多数の有松人形を紹介する傍ら、名人といわれた職人や埋もれてしまった職人たちの作った、踊ったり、遊んだりしている人形たちも一緒に、住人として住んでもらうことにしました。年代も姿かたちも違う人形たちが一堂に会すると、にぎやかなおしゃべりが聞こえてくるようです。

ほら、耳を澄まして・・・

イベント

準備中

人形にまつわる講座や有松人形工房によるワークショップなどを開催予定です。

所蔵作品

有松人形工房が、長年に渡って人形製作のお手本に収集をおこなってきた木目込人形の秀作、明治〜昭和の古き良き時代を今に伝える人形コレクションをご紹介します。

所蔵作品のご紹介

戌箱
貝合わせ

工房では雛人形の着物生地の色合わせから木目込作業を、戌箱の絵付けなどを担っている有松臣子の製作した、貝合わせシリーズは必見の価値があります。その他にも手芸品などをじっくりとご覧いただけます。

戌箱・貝合わせ・趣味小物など

人形への想い

「父も人形師、夫も人形師という縁に恵まれ、私は幼いときから人形作りにかかわってきました。父の時代は私たち兄弟も多く、食べるために子供たちは一生懸命に手伝わされました。そして結婚した後、四〇歳ぐらいからは夫の作る木目込み人形の衣装を木目込む仕事をしてきました。当時、ひな人形は作れば売れるという時代で、寝る間も惜しんで作ったものです。多分、私の人生の中で、一番働いた時代だったのではないでしょうか。

 そして今、私は七〇代半ば。人形が飛ぶように売れた時代は去りましたが、夫、息子と共に、木目込み人形を作り、そして育てています。この人形にはどんな衣装を着せたら美しく見えるか、もっといい色を、もっといい布地をと、人形への想いは尽きません。「臣子」という名前からも、私は一生、人形に仕える家臣なのかもしれません。

 そこで、我が家で生まれた人形ばかりでなく、先人たちの仕事を学ぼうと集めた人形たち、そして長年培った手技を生かしての貝合わせやはぎれ合わせなど、この人形蔵で自由に遊ばせてみました。思いのほか、人形たちは華やぎ、にぎやかにおしゃべりを楽しんでいます。

 ぜひ、あなたもこの世界に遊びに来てください。」

有松 臣子 (ありまつ おみこ)

ご利用案内

有松人形工房が、長年に渡って人形製作のお手本に収集をおこなってきた木目込人形の秀作、明治〜昭和の古き良き時代を今に伝える人形コレクションをご紹介します。また、有松臣子の製作した、貝合わせシリーズもじっくりとご覧いただけます。

1階は、雛人形を中心に有松人形工房の木目込人形や時代物の人形を展示します。また古民具に囲まれた室内では、講座や個展、ワークショップなどを開催できます。

2階は、有松が人形制作に関わった半世紀にわたって自己研鑽のために集めた古き良き時代を語る、懐かしの風俗を物語る人形のコレクションを展示しています。


1階
1階は、桃の節句、端午の節句、重陽の節句などにあわせて有松人形工房の木目込人形や時代物の人形を展示します。


2階
2階は、有松が人形制作に関わった半世紀にわたって自己研鑽のために集めた古き良き時代を語る、懐かしの風俗を物語る人形のコレクションを展示しています。ひとつひとつの人形に代々継がれた人形師の想いが込められています。


応接間(1階)
古民具に囲まれた応接間では、人形にまつわる講座や有松人形工房によるワークショップなどを開催していきます。

●有松人形工房●
【所在地】さいたま市岩槻区美幸町5-13
【電 話】048-756-3529
【営業時間】9:00~18:00/無休
お越しの際は予めお電話もしくはメールでご希望の日時をご連絡ください。