木目込人形
昭和五三年二月
経済産業大臣指定「伝統的工芸品」認定
同年四月
埼玉県「伝統的手工芸品」指定 岩槻人形(雛人形、木目込人形)
●特徴
一八世紀に京都ではじまった木目込人形は、幕末になると江戸でも盛んに作られるようになりました。木型に桐の粉と生ふ糊を混ぜたものを詰めて、塑像を作り、胡粉を塗って、衣装を胴体に木目込んでできあがります。 雛人形、五月人形、浮世人形など一年を通じて日本の伝統、人形文化を楽しめます。
●生産地域
埼玉県/岩槻市、春日部市
木目込人形の製作工程
有松人形のオリジナル胴体は粘土で原型を作成します。
出来上がった生地に胡粉を塗り筋彫り(木目込をする溝を彫る)をします。
木目込に使用する布地を選びます。布地は、流行色や世相を反映して毎年変わります。京都などの産地より仕入れをおこなっています。
筋みぞにのりづけをした後、「合わせ目」、「重ね目」、とよばれる溝に布地を木目込みます。
面相描きは、面相筆を用いて「目入れ」、「まゆ毛描き」及び「口紅入れ」をします。
髪に使用する糸は、絹糸を持ちいます。